パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』

自分には珍しい一冊

反社会学講座 (ちくま文庫)

反社会学講座 (ちくま文庫)

 社会学、というよりはいわゆる最近の諸々の社会不安とやらに対する反論、というか揶揄のような一冊。
 少子化やら少年犯罪やらフリーター問題(今はニート問題?)に対してあっちこっちからデータを引いて「それがどうした」と開き直って見せる。屁理屈っぽい部分も多いが、やたらと社会不安を煽る人(この本ではスーペーさんと呼んでいる)への痛烈な皮肉が面白い。
 まともな本ではないが真面目な本、という感じだ。