アイザック・アシモフ『ファウンデーションと地球』

ちょっと食傷気味

あらすじ

 トレヴィズは人類の代表として、銀河の未来をガイアに委ねる決断を下した。だが、その選択は正しかったのだろうか?
 彼の「直観」はすべての答えは人類発祥の星、地球にあると告げていた。
 トレヴィズは自分の決断の理由を求め、地球探索の旅を開始する。

感想

 自分がなぜガイアを選んだのか、セルダン・プランに何の欠陥があるのか、それを見つけるために地球への探索を行なうトレヴィスの物語。
 ガイアの一員であるブリスとの議論という形をとって執拗に繰り返されるガイアと銀河帝国の比較は非常に濃いのだが、あまりに何度も繰り返されてちょっと食傷気味。
 探索の果ての意外な結末は面白かった。アシモフの他作品とのリンクもあって壮大なシリーズ完結に相応しい作品。でもちょっと議論がしつこすぎたかな。★★★★☆