アイザック・アシモフ『第二ファウンデーション』

どんでん返しの連発は圧巻

あらすじ

 設立後300年で第一ファウンデーションは瓦解してしまった。ハリ・セルダンが予見できなかった人間、超能力者ミュールに撃破されてしまったのだ。
 だが、もう一つ、謎に包まれた第二ファウンデーションが残されていた。
 第二ファウンデーションの探索を巡って、ミュール及び第一ファウンデーションと第二ファウンデーションの闘いが始まる。

感想

 銀河帝国興亡史(ファウンデーション)シリーズ第三作。
 ミュールの帝国とファウンデーションの二つの勢力が第二ファウンデーションを捜索する、というので、てっきり二つの組織と第二ファウンデーションで三つ巴になるかと思ったらそうでもなかった。
 先にミュールが第二ファウンデーションを捜し、それが失敗に終わった後でファウンデーションが動く。両者の第二ファウンデーションとの駆け引きは読み応え抜群。
 また、それぞれの第二ファウンデーションの性格や位置についての仮説がいくつも飛び出す。それらの仮説の検証と推理、そして最後にはどんでん返しもある。
 非常に面白い作品だった。★★★★★