2007-05-05 レックス・スタウト『料理長が多すぎる』 読書感想 ネロ・ウルフって本当に動かないな料理長が多すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 35-1)作者: レックス・スタウト,平井イサク出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/10/17メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (19件) を見る あらすじ 五年に一度選出される15人の名料理長。彼らは保養地カノーワ・スパーに集まって晩餐会を催すことになっていた。しかし晩餐会の前日、ソースの味ききに興じている中、料理長の一人が殺された。 晩餐会にスピーチをするために招かれたネロ・ウルフは重い腰を上げるが…… 感想 ネロ・ウルフとアーチー・グッドウィンが活躍する作品。 ネロ・ウルフを初めとする主要登場人物の書き分け方がよくできているが、肝心の15人の名料理長は誰が誰だか分からなくなることがあったのが残念。まあ15人もいちゃあ仕方ない気もするが。 犯人当てとしては割としっかりしていると思う。ささいな伏線から意外な犯人を導いている。あと、美食ネタが満載なので、そういうのが好きな人には非常に面白い作品だろう。そうでない自分にはそこそこの良作、という感じ。★★★★☆