カーター・ディクスン『時計の中の骸骨』
H・M詩人になりきるw
- 作者: カーター・ディクスン,小倉多加志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/10
- メディア: 文庫
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あらすじ
妙な成り行きで、振り子の代わりに骸骨の入った大時計を競り落としてしまったH・M。しかもその骸骨は20年前の殺人事件に関わっているという。その上、その骸骨をブレイル伯爵夫人と取り合うことになり……
旧家の当主の死にH・Mが挑む。
感想
これはアレだ。トリックや伏線の出来は決して悪くないのだが、ある一点からいとも簡単に犯人が割れてしまう。というか本格的に事件が起こる前から犯人が分かってしまった。もったいない。
というわけでこの作品を楽しむポイントはH・Mとブレイル夫人のドタバタである。特に「時計の中の骸骨」の争奪戦は爆笑もの。
あとは刑務所のシーンや終盤の迷路のシーンでの雰囲気の作り方だろうか。この辺は上手い。うん、でもミステリとしてはねえ。★★★☆☆