最先端技術は使えない?

 http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/808876.html
 まずは上のニュースをどうぞ。
 で、虎さんの日記は下をどうぞ。
 http://d.hatena.ne.jp/mizumizuki/20060929/1159537203


 上の記事では「エロゲ・ギャルゲ」に限ってるんだけど、これは「技術とコンテンツの関係」という点で見ると、結構広い範囲に適用できる話でもある。
 例えば去年の愛知万博。最先端技術として、テレビでいろいろなロボットが紹介されていた。特にヒューマノイド*1がトランペット吹いたり身振り手振りで案内したりするのはかなり取り上げられたんじゃないかと思う。
 しかし、あれらの技術が実生活に役立つのか、というとかなり疑問である。二足歩行や、精密な手をもつロボットを作る必要がどこにあるのか? 今までの開発によって日常生活が便利になったか? と聞かれると苦しい*2
 ヒューマノイドに限らず、技術開発にはこういう面がついて回る。実験室にこもりすぎて実世界が見えず、技術開発が「発表会」のようになってしまう可能性である。虎さんが日記で書いてるRPGのストーリー・ゲーム性の衰退なんかもその例だと思う。なんか最新技術を使うことに熱心だが、その実技術に振り回されて使い切れていない感じがするんだな。
 それではコンテンツ開発に力を注げばいいのかというとそうでもない。コンテンツ開発に力を入れすぎると、今度は技術開発がおろそかになるという問題がある。


 まあ難しい問題なんだけど、一つ確かなことは「技術は面白さの幅は広げる。しかし面白くないものを面白くするわけじゃない」ってところだろうか。当たり前だけどね。技術は魔法じゃないんだから。
 上の記事に戻ると、エロゲやギャルゲは最新技術を取り入れているわけじゃないが、面白さ云々はそれとは全く別の問題だと思う*3
 だって、FFみたいな妙にリアルな3Dグラフィックでエロやられてもさ……萎えない?

*1:二足歩行の人型ロボットのことです

*2:もちろん将来の発展によって劇的な変化を遂げる可能性はある

*3:ついでに言うとギャルゲやエロゲの面白さは「ゲーム性」じゃないと思う