谷原秋桜子『天使が開けた密室』

確かに軽いミステリ

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

天使が開けた密室 (創元推理文庫)

あらすじ

 行方不明の父親を捜すため、日々アルバイトに励む倉西美波。ところがそのバイト先で高額の借金を負うハメになってしまう。
 窮地に追い込まれた彼女に「寝ているだけで一晩五千円」というバイトが舞い込んだ。喜び勇んで引き受けた美波だったが……

感想

 元は富士見ミステリー文庫ということだが、確かに言葉通りの意味でライトなミステリだ。
 ラノベによくあるイラスト云々の話ではなく、話が全体的に(良い意味で)軽い。フットワークが軽いのでテンポ良く物語が進み、あっという間に解決まで流れていく感じ。
 密室の解決など結構意表を突いていて面白いと思う。気楽に読めて楽しい一冊。ただ少しミステリとしての要素が薄すぎるかな。★★★☆☆