2007-05-08 アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』 読書感想 ロボット三原則@ミステリ鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)作者: アイザック・アシモフ,福島正実出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1979/03メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 63回この商品を含むブログ (123件) を見る あらすじ ニューヨーク・シティの刑事ベイリは、宇宙人惨殺という前代未聞の事件の担当にされた。しかも、指定されたパートナーは、ロボットのR・ダニール・オリヴォー。 ベイリは嫌々ながらも真相究明に乗り出すが、巨大な鋼鉄都市となったニューヨークでは、宇宙人やロボットへの憎悪が渦巻いていた……。 感想 アシモフのSFミステリ。ロボット嫌いの地球人の刑事イライジャがヒューマノイドロボット・ダニール・オリヴォーとコンビを組んで殺人事件に挑む。 ロボットであるダニールに嫉妬したり憎しみをぶつけたりするイライジャが徐々にダニールをパートナーとして認めていくのが非常に印象的。特にラスト、二人が時間に追い詰められながら犯人と対決するシーンは緊迫感に溢れていてとても面白い。 ミステリとしても、有名な「ロボット三原則」を論理的に突き詰めながらさまざまな仮説を打ち立てたり、その末に意外な真相を用意したりしている。良く練りこまれた傑作。★★★★★