2007-03-19 アガサ・クリスティー『NかMか』 読書感想 なにこのまったりスリラーNかMか (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-42)作者: アガサ・クリスティー,深町眞理子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1978/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る あらすじ 情報部から秘密裡にナチスの大物スパイの正体を突き止めるよう依頼を受けたトミー。だが、長年おしどり探偵として共に活躍したタペンスを連れて行くわけにはいかなかった。気の毒とは思いながらもタペンスを騙して旅立つトミー。 しかしタペンスも一筋縄ではいかない。夫の行動を探り当て、騙されたふりをして夫の任地に先回り。かくして二人はナチスのスパイを追うことになるが…… 感想 トミー&タペンスものの第二長編。 第二次世界大戦中の作品らしく、二人が田舎の屋敷に滞在する人々の中からナチス・ドイツのスパイを捜すという話。しかし、なんだか現実感がないというか、妙にまったりとしている。その分二人のやりとりはユーモアたっぷりで楽しみながら読めるわけだが。 肝心のスパイの正体はなかなか意外性があって良かったが、特に伏線が張ってあったりするわけでもない。割と普通の一品。★★★☆☆