エリザベス・フェラーズ『その死者の名は』

フェラーズのデビュー作

その死者の名は (創元推理文庫)

その死者の名は (創元推理文庫)

あらすじ

 深夜、人を轢いてしまったと警察に飛び込んできた女性。死んだ男は泥酔して道路の真ん中で寝ていたようだが、奇妙なことに、酒場に寄った様子もなければ酒瓶も持っていない。本当にただの事故なのか?
 首を傾げる警察の前に登場したのがトビーとジョージ。二人は事件に首を突っ込むが……

感想

 トビー&ジョージのシリーズ第一作。
 例によって例のごとく、奇妙な事件の連発と癖のある登場人物によって、事態はどんどん紛糾していく。全体的にユーモラスな展開も相変わらず。
 「事故か、殺人か」が表面的にはメインになっているが、その裏でまたコツコツとサプライズを用意しているのが嬉しいところ。流石だな。★★★★☆