リチャード・ニーリィ『殺人症候群』
あ〜これは読めてしまった
- 作者: リチャードニーリィ,Richard Neely,中村能三,森慎一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/09
- メディア: 文庫
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あらすじ
生来内気で引っ込み思案のランバートと全てに積極的で自信家のチャールズ。対照的な二人は凄まじいまでの女性への憎悪で結びついていた。
ランバートを愚弄した女性を殺したチャールズは、やがて"死刑執行人"と名乗る殺人鬼へと変貌していく……
感想
序盤は内気なランバートと積極的なチャールズの二人の視点で物語が進むが、この二人の対照的な性格がよく描かれていて上手いと思う。また、チャールズはやがて殺人鬼となるのだが、初めは個人的な恨みや犯罪の露見を防ぐための殺人から、だんだんと狂気じみた殺人へと変わっていく。この過程がとても良かった。
ミステリとしてだが、当時は斬新だったのだろうが、今ではさすがに読める。それだけが残念だ。★★★★☆