リレー小説『殺意の海辺』
中編サイズ(約100P)のリレー小説が二つ。
- 作者: ジョン・ディクスンカー,宇野利泰
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1986/02
- メディア: 文庫
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「殺意の海辺」カーの出だしは悪くない(他の短編の使い回しだが)。が、その後スリラーのような展開が続き、もの凄い勢いで話が膨らんでしまって収集がつかなくなっている。ラストのフェラーズの苦労が偲ばれる作品。
「弔花はご辞退」こちらは全員女性作家という珍しいリレー(アントニー・ギルバートも女性らしい)。こちらの方がしっかりとまとまっている印象。トップのセイヤーズとラストのブランドがしっかりしている。
どちらもリレー小説としてはなかなかの出来だが、ミステリとしては平々凡々、低めの★★★☆☆