アガサ・クリスティー『エンドハウスの怪事件』(創元推理文庫)
- 作者: アガサ・クリスティ,厚木淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1975/02/12
- メディア: 文庫
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いかにもクリスティーといった感じの作品だった。怪しげな人達がたくさん出てきて皆が怪しげな行動をする中、ポワロが悪戦苦闘する。殺人は一つだけだが、登場人物の会話が中心になっていて、そこがまた面白いのでさくさく読める。解決シーンや伏線の張り方は、やはりクリスティー、と思わせる上手さ。安定した面白さである。★★★★☆
どちらかといえば地味な作品に入りそうだが、容疑者リストを作ってみせるところなど、作者はこの作品に結構自信があったのではないか、とふと思った。